2018年9月27日木曜日

小さい子供がいる母親のくせに


最近会う人会う人に聞かれるので
今日はそのお話を。


5月にイギリス・8月にハワイと
海外活動を復活させ、
いそいそと繰り出していた私ですが。
 

 
これが以前なら
「そうなんだ~」で済んだ話も
(当時も割と驚かれることあったけれど)


小さい子供(約1歳半)を持つ
母親の立場となると相当珍しいらしく、


「その間お子さんはどうしてたの?」


 
とめちゃくちゃ聞かれるんですね。
今日はそこを書こうと思います。
















***
まず、私が海外に行っている間、
夫が全て対応してくれました。


朝起きたら息子を起こし朝ごはんを食べさせ、
保育園に連れていく。

仕事が終わったら保育園に迎えに行き、
家に帰ってお風呂に入れご飯を食べさせ、
遊んだり本を読み、寝かしつける。

 
土日は後楽園にある「あそぼ~の!」や
水族館に連れて行ったり、

お買い物に行ったり
まったりゴロゴロしたりと過ごしたそうです。




夫は性格的にルーティーンが得意で
むしろイレギュラーがとても苦手。

事前にリスクヘッジすることを好み、
何においても慎重派。(太陽星座:乙女座)



なので、私の海外行きが決まったらすぐに
上記のルーティーンを自分なりに決め
始めてくれました。
 




以前の私だったらこの行動でさえ、
どこかに罪悪感を感じてしまっていたと思う。

(これは以前受けた星野ワタル氏の
 個人セッションが本当に活かされている。感謝🙏)

 


という話(夫が対応してくれたこと)をすると、
「旦那さんすごいね、偉いね」
と言われることがあるのですが、

私はそのコメントに
すごく違和感を感じてしまって。


いや、わかるんですよ。

 


世間的には珍しいのだろうし、
その反応はきっと普通で
当たり前のことなんだと思う。


ただ、この反応が「当たり前」の世の中って
どうなんだろうな、と。



 夫が小さい子の面倒を全てみる
    =(すごいこと、えらいこと)


この図式が社会を象徴し、
今も作り出し続け

自分だけでなく無関係の相手にも
強要していないだろうか。
 
 

だって、これが逆だったらどうでしょうか。

(夫が海外出張で、
   その間妻が子供の面倒をみる)



↑これを聞いて、

「お母さんえらいね。すごいね」
 って反応されるでしょうか。



それと、こういうことに対して
感謝しろみたいに言う人を
たまに見かけますけど、


世間的に珍しかろうがそうでなかろうが
私は夫に本当に感謝してますし、

あるいはそれが逆だったとしても
(つまり夫が海外出張で妻がその間一人で対応する)


すごいとかえらいとかじゃなく
互いに感じる感謝を
(相手に)伝え合ったらいい。
 

そしてそこは我が家の
プライベートな部分であって、

他人に感謝しろだのどうと
言われる筋合いはないし
はっきり言って大きなお世話です。

あなたには関係ない。

 
感謝っていうのは
強制するものでも促すものでもなく

”感じる”もの。

そして当事者同士で伝え合っていくもの。

(もちろんただ感じている感謝を
 シェアするのは素敵なことだと思う)
  
 
ただ、感謝しろだの
あなたのために言っている…

みたいな、一見
思いやりに見える「正しさ」という凶器は、
自覚ないまま傷つけ合うことだってあり得る。
 
 
当事者じゃないのに感謝したほうがいいって
やたら相手に促すのって、

その促す本人が 「誰か」に
感謝されたいからですよね?

 
もしかしたら、これまで
すごく我慢してきたり、

自分のニーズを飲み込んで生きざるを
得なかったのかもしれない。
 


感謝してほしい、認めてほしい、
というニーズがずっと満たされていない
(と感じてる)から、

当事者じゃない相手に
感謝を促すと思うんです。
 


それ、私じゃないよね?
 



いい加減、自分の問題を
相手に反映するのやめようよ。

ちゃんと自分のニーズや本音を
聞いてあげようよ、気付いてあげようよ。


それ、自分に失礼だよ。

どんだけ自分を粗末に扱うんだよ。
 
 
 
と、話は逸れましたが、
小さい子供を預け海外に行くことが
正しいと言ってるわけではないんです。


どうかそこは誤解しないでください。


男女不平等だ!とか平等であるべき!
みたいに戦うつもりもない。

論点はそこじゃなくて、
 

なんかこの、世の中の「お母さん」に対する
目線というか視線が
とても厳しすぎるって感じるんです。



そしてそれに怯え、
苦しんでるお母さんが今とても多い。


「こうでなければいけない」
 

が、特に母親のあり方に対して
人はものすごく反応するんだなって。


母親=我慢するもの、みたいに。

 

誰に何を言われたわけでもない、
でも確かに感じてしまう
目には見えない「世の中」。


その正体は一体 何なんでしょうか。

 



私ここに関しては
一時期悩んだこともあって、
今でも時々考えることはあります。

 

マジで正解がないし、たとえ
どんなに我慢しようがしなかろうが、

自分の意図とは思いもよらぬ方向に
子供はどこかのタイミングで
お母さんを責めることもあるだろうし、
(もうこれ、人間あるあるです)


そしてそれも
成長の"ある段階"だと思うんです。


だからもう、我慢云々とか
そこじゃないんですよね。




どのお母さんだって


「この選択は正しかったんだろうか」
「もっとこうしてあげたほうがよかったんじゃないか」


って悩んで、正解のない中
自分たちなりに答えを出して
悩みながら進んでいると思うんです。


どうか、そんな悩みながら恐れながらも
一つずつ答えを出して進んでいる
勇気あるお母さんたちに
もう少し優しい世の中であってほしい。



そして、世間(と感じているもの)の、
そして自分自身の

「お母さんってこうあるべき」を知ることは、


自分と母親との、
幼い頃の関係を知るということ、
明るみにするということでもあります。

 

そこにもしかしたら、
思い込みや傷ついた(と感じてしまった)
経験があるかもしれない。

 

そうやって
幼い頃の自分を知ってあげて

小さい頃の自分を抱きしめて
癒してあげることができれば・・・
 

あなたの許せない人、が
世の中からいなくなるかもしれないし、

あなたのイライラする人、が
周りから消えていくかもしれない。
 


自分の正しさを主張する必要もなく、
ただただ「そうなんだね~」
と受け入れられるかもしれない。

 
  
自分の心の中の戦いがなくなることで

人を許し、愛することができる。

人から許され、愛されることを受け入れられる。




その先の世の中は・・・
 

きっと明るい未来しかないと
私は信じています。

というか、めっちゃ
楽だし楽しいよね、間違いなく。



楽になっていいんだよ、
楽しんでいいんだよ。
 


お母さんだって、子供だってお父さんだって、
あなただって、みんなね 。




自分の心の中に戦いはないか?

 
まずは知ってあげて。
幼い自分の涙を、愛を。


そんなこともあるかもな~
くらいの感じで軽くね。

 



***
時代の流れの中で、
夫婦の形・家族の形は少しずつ変化しています。


それでも、時代を超えても
変わらないものもあるって思ってます。

 
 

世の中がこうだから、
自然の摂理がどうこう、自分はこうだったから、と
自分や相手を縛ったり非難したりせずに、

本当に自分たちに必要なこと、知ってほしい。

 
 

どちらかが言いたいことを
飲み込んだり我慢することなく、

当事者たちが
互いに伝え合えること、知ってあげること。




そうやってこれからも
互いに知り合い見つめ直していきたいなと
思ってます。

 
 
 

この話は、本当に根深く
とはいえあらゆる根本であり、

奥が深いのでずっと避けてきました。


だけど必要なことなんだろうな、と
今は思います。

 
 
 

もし、これらのどこかに
共感したり自分はどうなんだろう、と
思うことがあるならば、

どうか自分たちが
「本当はどんな生き方を望んでいるのか?」


今できるできないではなく、ただただ

「 自分の中のニーズ」


を知ってあげてほしい。

やり方を模索するのは
それからでも遅くはないと思います。
 
 
 

私もまだまだ道半ばです。

人とぶつかることだってある。

だけど人とぶつかることを恐れないで。
どうせ理解されない、と決めつけないで。
 

 
ぶつかってもいい。



自分のニーズを知ってあげる、
ただ伝えてあげる。

相手のニーズを知ってあげる、
ただ受け取ってあげる。



そうやって人と人は
コミュニケーションを取りながら、


互いを知り違いを知り、
絆を深めていくんだと思います。








はぁ。ちゃんと
伝えたいことが伝わるかな。


うまくまとめられてないけれど、
今私が感じていることです。




長々と書いたけれど
何が言いたいかって。
 



自分を知ってあげようよ、
そして自分を生きてあげようよ。

大事な相手のこと、知ってあげようよ、

諦めずに怖がらずに

コミュニケーション取っていこうよ。

 


世界は自分が思ってるよりはるかに
優しくて愛に溢れているよ。



それに尽きるかな。




(写真はハワイにて。現地だとぴっちりタンクトップも全く気にならないのに、 
日本に戻ると気になり出すのはなぜだろう。おなかのぽっこりも産後の課題ね~)